2024年3月19日火曜日

黄帝針経の基本としくみ(18)

 【邪気蔵府病形

『太素』ではT27邪中・T15色脈尺診・T15五蔵脈診・T11府病合輸に分れているが,『針経』の様相は異なる。「黄帝問於岐伯曰」に始まる四大段落から成る。前の三段落(『太素』の邪中と色脈尺診)が概ね邪気篇であり,後の一段落が蔵府病形篇であろう。ただ,材料の由来は雑多なようで,問答の形式も不統一である。しかして蔵府病形の大段落のうち,脈に拠って五蔵の病形を問う段落に問答の辞は一つで,かなり大きな段落(『太素』の五蔵脈診)を為し,六府の病もまた一つの問答でそこそこ大きな段落(『太素』の府病合輸)を為している。

0 件のコメント:

コメントを投稿